文化と文明の違い

文化と文明の違い

具体例を挙げると余計にわけがわからなくなってくる問題だと思います。
ですが,以下のようにわけることができると考えました。

  文明とは文章化したもの

  文化とは未だ文章化していないもの

以下,例をグダグダと並べています(笑)

家の建設を例に挙げると
  家はこう建てるものだとするもの(になった段階で)・・・文明
  建て方を文章的には(具体的には)伝えられないが,建てているのを見せて学ばせる段階・・・文化

現代的に言うと,建築基準法に則って建築をする(文明)が,実際には施工者が手抜きをするように従業員にそれとなく圧力を・・・(文化)
もしも手抜きを文章化して具示するようになれば文明・・・手抜文明

会社には社則や就業規則が必ずあり文明的です。法律でも就業規則の作成は義務的なものとして求められています。
ですが,実体験として就業規則の通りの会社運営がされていないと感じる方,新聞記事等が多いと思います。
どのように運営されていないかというと,文化的なものと感じませんか?
就業規則どおり運営されていない部分は【未だ文章化していないもの】という範囲であり,以下の特徴があります。
  1.個人の主観,つまり経験や正義感が反映される
  2.会社の状態(景気や黒字かどうか)を個人や複数の担当者が鑑みて,運用を決定する。(支給金額をそのときの状態に応じて決める)
この2点はどちらもの文明的ではないというのは,認識して頂けると思います。
そして,これら人によって異なる経験を反映するという,流動的と言える【何か】が文化的なものであり,文化だということです。

■■■面白い例を挙げると■■■
文明を推し進める団体と言っては失礼ですが,先の1.と2.を文章化し,流動的と思われるものまで全てを文章化する,というものがあります。
【ISO認証】です。

就業規則では○○だけれども,△△という状況下では■■円の支払いとする。
手洗いは洗面台石鹸置にあるものを使用し,手洗いの水は自動水洗であること,タオルは使い捨て,またはこれに準じる清潔なものを使用すること。

このように,文化を文章化することで文明へと昇華させています。

早い話が,  文明とは文章化したもの

       文化とは未だ文章化していないもの

だということです。
パチパチ