テニスで学んだコツ 力を抜くこと

テニススクールに通って1年が過ぎようとした矢先,なんと!テニスの認定レベルが1段上がりました。
最初の頃は手首の動き,力の入れ具合でうまく打つものだと思っていました。(これは間違っていた,ということです。)
手首式といいますか,力をどう入れるか,という考え方をしていました。
なので,コーチが教えてくれていることと,それをやってみての結果が乖離していました。
うーーーん,と悩んでいたところ,
A. 「テイクバックしたら,力を抜いてラケットを下ろしてください。ラケットの重みを感じてスイングしてみてください。」という説明。
そのとおりにすると,なんか打点次第で結構打てる幹事が・・・!
それからも,手首式からは中々離れませんでしたが,それでもこのアドバイスを思い出すにつれ,ふとあることを思い出しました。
B. 日本の古武術は力を入れて動くのではなく,移動した後の地点(姿勢など)に移動するイメージで体が動くようにすると,とてつもない力が出るということです。
C. 実際私はごくごく簡単なアドバイスと,まったくアドバイス通りに動く,という2点のみで初めてにもかかわらず,暑さ8センチの板を平手ツキで真っ二つに割る体験をしました。そのときの板の感触は【板が割れていく】というものでした。
また別の先生から,力を使うということに関して,伸筋が重要で屈筋は緩商材程度でしかない,という事実を教わっていました。

これらABCの3つから,テニスは力を抜いて行うものでは?と閃きました!!!

また,野球の松坂選手の治療をしていた先生が「スイングはバットを下ろすだけで,後は腰の捻りだけなんだよ」と言ってました。

それからというもの,ボレーは
  1.横を向く
  2.腕を伸ばす
この1と2を同時にする,力は入れない,これだけでメキメキ上手くなり,コーチがギョッとした表情をして私の上達ぶりを表現してくれた程です(笑)
グリップを握る力,手首も楽にして,ただラケットの状態を維持する(Bと同じですね!)だけなのに,強力なボレーになります。不思議な程,力を抜くほど強力な返球になるのです。(試しにやって頂くとわかりますが,ラケットが吹っ飛ぶことが何故かあり得ない事だという程度は体感して頂けると思います。)

特にスマッシュやサーブでは顕著で,力を抜く程,強力な打球となります。
  移動した後の状態をイメージする(Bより)
  力を抜く(無心!? 無の境地というと修行でよくある感じですよね。  ある先生は無という状態があるだけです。その状態に移動するだけ,と言い修行そのものは重要では無いという感じでした。無の状態に移動できればOKという意味で。)
私はまだサーブのときに力が入ってしまうので(高校生のとき覚えた方法が自動的に出てしまう),
  トスを上げた後,ボールを打ち出す動作に入るまでラケットを上げた状態で我慢するよう気をつけています。
これが不思議とつらくて,トスを上げると,一旦上げたラケットを下げてしまい,(下げる力が入る!)それから打とうとするので上手く打てないのです。

まだまだ練習中ですが,自分の状態(ポーズ・ポジション)を明確にイメージできるような訓練をしています。


やってみて思ったのですが,

  イメトレとか,力を抜いて移動したイメージがちゃんとできていれば,不思議な程力が出る,ということです。


テニスだとこれが顕著で,細い体のコーチが時速200kmを超えるサーブを打てるのに,ガタイのいい人が力を入れて打っても速く見えるだけで大した速度が出ていない,という現実がこれらの一端を証明しているように感じます。