vmwareの抜け道(旧ハードウェア使用可能編)

vmwareは過去の資源、windows XPでしか動作しないソフトを使用するのに
利用されている方も多いと思います。
しかし、それでも動作するのか悩むケースがあったと思います。

今回は、USB機器をダイレクトに使用したいという目的です。
私には、1つのvmwareにクライアントがいくつか起動したとき、特定のUSBを占有して使用させるには?
といった問題がありました。
具体的にはGPS受信機で正確な時刻に修正する用途があったのですが、そのソフトがXPまでしか
動作しないものだったのです。なにしろ4000円程度のUSB-GPS機器なので、フリーソフト
使用することでしか、常時の時刻修正することができないのです。

■Silex社のSX-2000U2といった「デバイスサーバー」で解決できます!
これは、USB機器をLAN接続に変換して使用するといった製品です。
使用するOSにソフトをインストールし、使用するデバイスサーバーを選択して
そのデバイスサーバーに接続しているUSBを、あたかも直に刺さっているかのように
エミュレーションしてくれる魔法の機械です。
USBを使用させたいOSで一度設定すれば、直に刺さっているのと同様に使用できます!

これがなぜ【vmwareの抜け道】なのかというと、応用範囲が非常に広がるからです。
vmwareを動かしているPCのUSBポートに刺すというのでは、【独立性】がいまいちです。
ですが、LAN経由なのでvmwareを動かしているホストPCとクライアントOSは

     はじめて【完全に独立】します。

例えば、LAN-USBアダプタというものがあります。
ホストPCはネットに繋がっていないクローズな環境だったとしましょう。
そして、デバイスサーバーにLAN-USBを接続し、これのLAN側はインターネットだとします。
vmwareクライアントOSで接続すると、vmwareクライアントOSはインターネット接続ができますが
ホストはvmwareクライアントOSがウイルスに感染しても、非常に高い独立性を保ったまま
           【隔離状態】
になっています。
もちろん、vmwareクライアントOSの設定で、vmwareNICは削除しておく必要があります。
バイスサーバー自体に、接続可能なIPアドレスを指定して制限する機能がありますので、
クライアントOSのIPを登録しておくことで、間違えてホストPCで接続することはないと
思います。(ホストPCにデバイスサーバーの接続ソフトをインストールしない方法が確実ですが)

vmwwareを使ったシンクライアントの実験をしたことがありまして、
USB-VGAアダプタというモニター増設をUSBでできるもの(ミラーモードという増設側にも
同じ画面を表示する機能で使用)と、マウスとキーボードをデバイスサーバー経由で接続し、
単にモニターとマウスとキーボードとデバイスサーバーのみで、vmwareシンクライアント
を実現させたことがあります。
特筆すべきは、画面情報なのでネットの帯域を結構使用してしまいますが、画面上のマウスの
移動も遅延をほとんど感じなく、実用的だったことです。
専用のシンクライアントPCは、すでに全滅状態ですが、これなら安価にセキュアな
シンクライアントを実現できます。
vmware viewというほぼシンクライアントな専用ソフトがありますが、あまりにも高価なので
そこまで本格的なのは・・・という私のような者にはちょうどよさげでした。

バイスサーバーにマウスだけ接続して、ホストのマウスは止まったままなのに
vmwareの画面の中で動くマウスを見ると、それだけで不思議な感じになりました。

かなり応用が効くと思いますし、6000円~1万円程度なので、試す価値はあると思います。
ご参考までに。